おもいはびこり

気が向いた時に書いてます。

伊藤さん ソロツアーのこと (※歌以外)

伊藤さんのソロツアーに何度か行かせていただいた。

これは私の悪い癖であるが、音楽をそのまま楽しめばいいのに、その人自身のことをいろいろと想ってしまうのだ。

ソロツアーだとバーター旅などと比べ、パーソナルな部分が出るので、そうなるのも必至のことかもしれないが。

がっつりファンになり、1年ほどしか経過していないのに、何言ってんだとなるかもしれないが。

 

伊藤さんが繊細というか敏感な方だということは、今までのライブや歌詞から見て取れる。

そんな彼が、春ツアーで「ちょうちょ」という曲を作ってきて披露した。

その曲を作った経緯をお話ししてくださったのだけど、私は大丈夫か心配になってしまう。

一つのことから壮大なことへと広げ、人生とは…自分とは…を常に考えているんじゃないだろうか。

そういう性の方だから仕方のないことだし、それに付き合って生きてきて、これからも生きていかなければならないのは大変だなぁ、と。

…なんか他人事のように書いてしまったけれど。

みんなどこかで大小はあるにせよ考えていることで。

だから、私はそんなことを歌にしてしまった伊藤さんに魅かれてしまったのだろう。

「ちょうちょ」は楽しい曲調ではあるが、その歌詞には深い意味が込められている…たぶん。

彼自身もどういう意味かわからないが「大切な曲」と表現していたし。

また、今回の春ツアーの千秋楽でお話しされていたこと。

この少人数のライブをやることで伝わる、というような内容のこと。

私はそれを聞いてすっとした。

曲の説明の中で、夢を失った先に芯のように自分が残るだとか、お話をされている中で、結局この方はどこに自分というものを見つけたのだろうかと、ずっと疑問に思っていた。

ソロツアーを続けるだとか、アルバムを出すだとか、具体的なお話はあったのだが、何を目指してその行動に出るのかのお話が、少なくても私が参加したライブではなかった。…記憶違いかもしれないが。

この人は、歌を通して伝えようとしてくれているんだ。

ヒット曲を出し紅白に出たりする中で、売上やら何やらに縛られた業界にいたであろう彼ではあるが、伝わる人に伝わればいいと考えているのか。

そして、聴き手である私たちが感じ取っているということが、ちゃんとわかってくれているんだ。

そんなことが知れて、勘違いかもしれないけれど、私はうれしかった。

バーター旅、なんかすごくね?

2015年1月のバーター旅で衝撃を受けて以来、キンモクセイ関連に魅了されっ放しである私。

伊藤さんと良さんのバーター旅は、2015年9月に2回、2016年2月に1回。

伊藤さんのソロツアーは、2015年8月に1回、11月に2回、2016年4月に3回。

…がっつり深みにはまっていることがわかるだろう。

週末だったら、後藤さんやササチカも行きたかったんだぜベイベ。

 

そして、2016年4月29日。

キンモクセイの5分の4が集まって、Go!Do!40やるってよ。

そんなお知らせきたこれ。ちょ待てよ。おいおい、まじかよ。

そんなこんなでこれは行くしかない、ということで行ってきたよ。

なんかすごかったよ。

おふざけもありつつすごいのよ。

張替さんのおドラムはお初だっただけど、胸にビシビシ響いて。

あとね、やっぱりね、後藤さんのギターのぎゅぃいいん感たまらん。

こわかったなんかで良さんの声も聴けたよ。パリジェンヌも聴いてみたかったのは秘密だよ。

ソロツアーだと、伊藤さんの声にうっとり~な感じだけど、やっぱりバンドだと、当たり前だけども、一つ一つの音が組み合わさってなんかすごいのよ。

私、正直申し上げますと、みなさまに失礼なのですが、楽器の上手い下手ってよくわからないのですが、なんかすごいってことはわかった。

胸を打つっていうか、うん。…こんな感想じゃ伝わらんわな、うん。

それでいて、MCになるといつものなかよしふわふわなトークね。ずるいわ~。

あとさ、誰だよキンモクセイは外見がいまいちだから売れなかったっていった人。

もう(私には?)イケメンにしか見えないんですが…。

そんな彼らのライブを150人のキャパで見れるって、おいおい。

私はひっじょーに貴重な体験をしているんではないでしょうか。

贅沢すぎるよな…。な?な?な!

活動している時に追っていれば…とも思うけど、まあこういうのはご縁ですから。

これから何を見せていただけるのか、楽しみでしかない。

終演後はお話できる時間もあったけど、他の方のように、見つめあうと素直におしゃべりできない…。

だってだってさ、あんなしあわせな音楽を届けてくれた方々が目の前にいるんだぜ。無理ゲー。

楽しかったとありがとうとまた来ますぐらいしかお伝えできないけど、キンモクセイが好きだ。

だからといって、活動再開してほしいなんて簡単なことは言えない。

あの時、活動休止の選択をした彼らを否定してしまう気がするからだ。

いや、そんなことはないんだけども。まぁ、私はファンとして新参者だからね。

なにはともあれ、とってもほんっとうにすてきなライブでした。

ありがとうございました。

荒川ケンタウロスのこと

出会いはラジオだった。
私は毎朝、通勤中の車の中でラジオを聞いている。
その日もいつものように、クロノスという番組を聞いていた。
すると、印象的なイントロがかかってきた。
ちょうど一般道からバイパスへと合流した、海の見える道を走っている時であった。
ちょっと哀愁のある、ギターリフ。
そして続く、ちょっと高めのボーカル。
……とても気になる。
「荒川○△の、◎□△○」
中西さん(ラジオ番組のパーソナリティ)が曲紹介をしているが、よく聞き取れない。
ふむふむ、荒川、ということは、ソロなのか。
今まで聞いたことのないミュージシャンだ。

2015年2月のパワープッシュ曲らしく、その日から毎日のように聞いた。
そのおかげで、荒川ケンタウロスのハンプティダンプティという曲であることを覚えた。

私はさっそく、荒川ケンタウロス、と検索しウェブサイトを見てみることにした。
ソロではなく、5人組のバンド。
風貌は王様の格好をしており、色物バンドの印象を受けた。
ハンプティダンプティのMVも見ることができた。
独特の世界観を持っていて、ちょっぴりとっつきにくい雰囲気だ。

調べてみると、いくつかわかったことがあった。
この曲でメジャーデビューしたこと。
私の住む静岡のラジオ局で、レギュラー番組を持っていること。
運命的な何かを感じ、ハンプティダンプティが収められているデビューミニアルバム「玉子の王様」を買いに走った。

アルバムには、ハンプティダンプティの他にもいくつか曲が収録されていた。
聞いてみると、意外なことに、誰にでも好かれそうな「ふつう」な音楽だった。
しかし、からだやこころにすんなり入ってくる、長く広く愛されそうな音楽であった。
私はそんな荒川ケンタウロスに魅力を感じ、他のアルバムをレンタルショップで借りたり、ラジオを聞いたりした。
他のアルバムやラジオを聞いて、色物バンドではないし、とっつきにくくもない、至って「ふつう」なバンドであることがわかった。
特別派手でもないし、むしろ地味かもしれない。
しかし、日常生活もそんなものだ。
荒ケンは、そんな「ふつう」な日常を、少し楽しくさせてくれる。

SMAPの一連の騒動を受けて (非ファンの戯言)

特別ファンでもないのに、SMAPの会見を見てから、仕事中もそのことを考えてしまい、ふと油断すると涙が出てきそうになる。
実際、寝る前に一人になった時には泣いてしまう。
気持ちが整理できない。
事務所のいざこざがあることは、なんとなく知っていたけれど、こんなにも酷いとは思わなかった。

私は現在20代後半である。
物心ついた頃から、SMAPはTVの真ん中にいた。
歌って踊れて演技もできてバラエティもできて、なんでもできるSMAP
5人それぞれに個性があって、魅力的なSMAP
そんなSMAPが好きだった。

SMAPの中で誰が一番好き?」
「昨日のスマスマ見た?」
「あのドラマ、かっこいいよね?」
学生の頃はこんな話題で盛り上がった。
他にもキムタクの真似をする男子がいたり、みんなでSMAPの曲を歌ったり。
バラエティに出れば、その辺のお笑い芸人よりも笑いをくれた。
先週のスマスマでも、大いに笑わかされたばかりだったのに。

SMAP解散報道が出て、いつものガセネタかと思えば違っていて。
いろいろな報道がされていたが、ファンたちの中居くん待ちのことばを信じてその日を待った。
そして、来たる1月18日。
スマスマが生放送された。
TVの前で5人のことばを聞いた。

印象に残ったもの。
慎吾ちゃんの、変な間。
中居くんの、やつれた表情。
つよぽんの、今にも倒れそうな顔。
そして、発せられた「ジャニーさんに謝る機会を作ってくれて」という発言。
なぜ彼らが謝らなければならないのだろう。
謝るべきはこんな状況を招いた人たちなのではないだろうか。
第一にタレントを守るのが仕事ではないのか。
あまりに理不尽だ。
怒りが沸いた。

一緒に見ていた母と文句を言い合った。
そして、母は寝室へと入り、一人になった。
TVの画面には、騒動前に収録されたビストロスマップが流れていた。
5人とも楽しそうだ。
それを見て、私は悲しくなった。
涙が流れた。
ずっとずっと、テレビっ子な私を楽しませてくれたSMAPが、あんな顔をしていた。
SMAPは、歳をとってもSMAPだった。
私も大人になって、裏では何かとあるんだろうとわかったけれど、それでも、楽しませてくれた。
そんな5人の顔は、もう私の知ってるSMAPではなくなってしまった。
私の好きなSMAPは、もう死んでしまったのだ。

これからもし、5人でSMAPとして活動しても、この日のことを思い出して、私はこころから楽しめないだろう。
それは、SMAPだけではなく、ジャニーズに所属している他のアイドルたちもそうだ。
ジャニーズばかりでなく、他の芸能人も、裏ではどんなで立場にいるのかと考えてしまう。
もう、エンターテイメントを純粋に楽しめなくなってしまった。

私が応援すればするほど、彼らはそれに応えようと、大きなものを犠牲にしているのではないか。
今回の謝罪は、解散しないで、という私たちの声によって生み出されてしまったのではないか。
あんな姿を見せてまでして、SMAPを続けようと、5人が選んだ道ならば、応援はしたいけど。
ひどく辛いのだ。

私が楽しんでいる何かの裏には、地獄があるのではないか。
あの会見を見て、見ている世界が歪んでしまった。

怖くなった。
今、なんだか楽しく生きられない。
でも、きっと私は忘れてしまうだろう。

バーター旅の、余韻がすごい

 

先日ライブへ行ってきた。

 

ふたりバーター旅 道連れ編  〜伊藤俊吾と佐々木良そして後藤秀人〜 @まほろ座 2015.9.22(火) 昼&夜公演

 

活動休止中のキンモクセイ5人のうち、3人が集まってライブするという、ファンにとってはたまらないライブ。

…と言いつつ、私は、キンモクセイが活動中、特別ファンだったわけではない。

まぁ好き、ぐらいで、存在自体忘れていたぐらいなんだけども。

なぜか、去年の冬に「二人のアカボシ」を聞きたくなって。

ベストアルバムを借りてみたりして。

で、そういえばどうしてるかな~なんて検索してみたら、伊藤さんと佐々木さんが組んで活動し始めてて。

ボーカルの伊藤さんは、長らくおやすみ中だったみたいだけども、去年から活動し始めたと知り。

で、で、なんとなく使命感が生まれ、今年の1月に下北沢でのライブに行ってみた。

 

これが、本当に、楽しかった。あたたかかった。

 

伊藤さんの声は、私のこころとからだに染み入った。

のびやかでしなやかで、やさしくもつよい歌声だった。

休んでいた期間もあるのに、それを全く感じさせなかった。

 

キンモクセイ時代の曲はもちろんよかったのだけど、休止後それぞれの活動の中で作られた楽曲もよかった。

人生における怖かったものを次々挙げていく「こわかった」は、自分の経験を思い出してしまってぐっときた。

命について歌った「僕がいなくなっても」は、♪僕の心臓が止まっても、の歌詞にドキリとしてしまったけど、ネガティブのようでポジティブな歌の世界観に引き込まれた。

他にも遊び心のある演奏や、お二人やサポートの方とのやりとりなど、ゆるくも濃厚な時間であった。

 

そして何より、お二人とお客さんとの距離感。

キャパ100人くらいのバー兼ライブハウスだったため、アットホームな雰囲気だった。

そこにいるみんながライブを楽しんでいた。

こころがあたたかくなった。

 

そして、物販ではご本人たちがCDを手売りしているという…。

緊張しすぎてほとんど何も言えなかったのだけども。

 

何日か経っても、ライブで感じた至福感が抜けなかった。

キンモクセイのCDやDVDを集めた。

できるだけ新品を購入しようとしたけれど、時間も経っていて売っていないので、中古も含みつつ。

ちゃんとCD聴いてみると、本当に好きな曲ばかり。

自分の中でキンモクセイブームが起きましたよ、はい。

 

 

その後、8月に伊藤さんのソロライブ@名古屋へ行ってみて、やっぱり大好きだなと実感して、こころが満たされた。(このことはまた書くかも)

もうブームどころじゃないよ、ファンだよ、ずっと好きだよ。 

 

 

そして、先日のまほろ座でのライブである。

まほろ座は、キャパ70人ぐらいのレストラン兼ライブハウスで、指定席だったのだけど、昼は少し距離があり(といっても普段行くライブと比べれば断然近い)佐々木さん側、夜は一列目で後藤さんの前であった。

って、一列目!!! やばいだろ!!!

 

三人の各々の活動の中で生まれた曲を、集まった三人が披露する。

キンモクセイ時代の曲が聴けるのはもちろんだけど、これを見て聴いて感じれる私は幸せ者だと思った。

昔からのファンではないことに少し負い目があったのだけれど、そんな私でもライブに行って、それをこころから楽しんで幸せを感じさせてもらえている。

うれしいんだな。

 

「ねこすけ」という、猫と人間が仲良くなっていく様子を歌った曲が披露されたのだけど、とってもかわいい歌で。

途中で、ギターで奏でる猫の鳴き声なんかも入ったりして。

後藤さんのインスト曲「男のテーマ」でも歌を入れてみたり。

あ~、こういうところが楽しいんだよな~。

あと、1月に聴いたときから好きだった「こわかった」と「僕がいなくなっても」も聴けたし。

 

ライブ中、ずっと楽しくてにこにこしていたと思う。

すぐに余計なことを考えてしまう私だけど、ライブ中、私は純粋にその時間を楽しく過ごせていた。

そして、その気持ちは、思い出せば、いや思い出さなくても、数日たった今でも、幸せの余韻が残っている。

こういうライブはたくさんあるわけではない。

大事にしていきたい。