4月23日、24日と、キンモクセイの伊藤さんのソロライブに行ってきた。
二人のアカボシ好きだったし、なんとなく覗いてみようと行った、約二年前のライブ。
そこで、彼の歌を初めて生で聴き、がつんと衝撃を受け、その後足繁くライブに通うようになった。
伸びやかで、それでいて芯のある歌声。
時には爽やか。また時には艶っぽい。
そんな声を聴いていると、お酒を呑んだ時のように、ぽーっとしてしまう。
そんな歌声ももちろん唯一無二であるが、私の好きな他のミュージシャンとは異なる点がある。
彼のソロライブでは、必ず曲前に解説が入る。
また、MCではそんな裏側のことまで言っていいの?と言いたくなるようなことまで話す。
彼のライブに行く前は、私にとって、ライブとは非日常の場所だった。
夢を見させてくれる、そんな場所。
ミュージシャンが音楽を通し、前向きなメッセージだったり、なんやかんやを伝えてくれるが、それはその場だけの話だ。
別に真実なんて私も求めていない。
現実で問題に直面した時、その夢を思い出して、なんとか頑張れる。
その力を与えてくれるのがライブだった。
だけども、伊藤さんは違った。
客との距離感が本当に近い。
過去にはいろいろあったようだが、今は全面的に開放している。
その時その時の、嘘偽りのないことばを話してしてくれる。
だからこそ、時には不確定なことを話したり、ことばに詰まることもあるけども……。
嘘がないから、伊藤さんの方が他のミュージシャンよりも上だとかということもない。
それに、彼の言うことが本心かもわからない。
でも、それでいいんだと思う。
……書いていて、なんか言いたいことがよくわからなくなってしまった。
とりあえず、白シャツ×眼鏡は最高です。