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おもいはびこり

気が向いた時に書いています。

指名なんてできない

雑記

髪が伸びる。

じゃまになってくれば、美容院へ行く。

私の場合は二、三か月に一度。

電話での予約は面倒だったが、最近はネットで済むのでとても楽だ。

職場帰りに寄れること。

値段がお手頃であること。

下手ではないこと。

積極的に話しかけてこないこと。

そんな理由からある決まった美容院に通っている。

美容師さんは四人ほどいるのだが、ここで困るのは指名ができないことだ。

いや、できるのだけど、私にはできない。

初めはそれぞれの美容師さんの具合がよくわからなかったため、指名なしで行っていた。

そんな中、一人の美容師さんに切ってもらった時、イメージ通りに仕上がったことがあった。

ちゃんと自分のなりたい髪型になれた。

またこの人がいいな。

そんなふうに思えたのは初めてだった。

ちょっとした感動を味わった。

もう一度、そんな気分になりたいところであるが、指名することが、なんだか恥ずかしいのだ。

基本的に私は美容院では必要以上に話さない。

顔も無愛想にして、ただひたすらに雑誌を眺めている。

そんな私のくせに、指名なんかしたら、気に入っていることがバレてしまう。

それが恥ずかしいことに思えてしまうのだ。

だから、その美容師さんがいるかどうかをネットでチェックした上で、その時間を狙って予約をする。

しかし、うまくいかず、他の美容師さんに当たってしまうことが多い。

下手な人はいないから、いいんだけど……。

だけど、やっぱりあの人がよかったなぁ。

そんなふうに心の中で思いながら、髪が切られ、はらはらと落ちるのを見る。

指名ができない私は、今回も、次こそあの美容師さんにカットされますように……!と願いつつ、美容院の予約をする。